タックルラインはアタックする側が決める。
ラグビーのルールはこれまでも度々変更されてきましたが、今後も不変と思われる二つのプレーがあります。ノーボールタックルの禁止とオフサイドです。
わかりやすい言葉に言い換えると、ボールを持っていない選手にタックルが禁止されているのと、ボールを持っている選手より、前の位置にいる選手はプレーできないことです。
星名先生の考え出された「極端に浅いアタックライン」はこの二つのルールを適用したそれまでの常識を全く覆す、天動説が地動説に変わるほどのインパクトのあるものでした。
それまでの常識は少し深め(相手より遠い)のアタックラインで、その中間地点に想定できるタックルラインの前でパスをするというのが常識でした。この想定できるタックルラインはディフェンス側の出方(直ぐに飛び出してくるのか、ゆっくり目にラインを揃えて出るなど)により決まってきくるので、タックルラインはディフェンス側が決めるものと思われていました。
星名先生の理論は、スクラムからボールが出る少し前に1CTBがスタートし(この時点ではまだボールがスクラムから出ていないのでデイフェンスは前に走る事は出来ません)、ボールがスクラムから出ると同時にSOもスタートします。
ディフェンス側からはスクラムからボールが出たことが確認できるのが少し遅れるので、アタック側より遅れてスタートすることになります。
さらにその時点でアタック側の1CTBはもう既に最初に想定されたタックルラインの近くまで走り込んでおり、まだボールを持っていないのでデイフェンスはタックルに行けず、少し立ち止まらざるをえません。
立ち止まっているディフェンスに、アタックは加速をつけて走り込んで、横に走りながらボールを受けるので、ディフェンス側は追いつけません。うまく追いつけてタックルをしたとしてもアドバンテージライン付近になります。
うまく突破できれば既にアドバンテージラインを超えており、タックルされたとしても味方のフォワードは後ろに走る必要はありません。
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