- 岡仁詩先生が2005年11月9日に行った講演の講演録「教わり教え教えられー同志社ラグビーとともに」の中で下の3枚の写真のように述べられています。
タイトルからも推察できるように、ラグビーのコーチングについて書かれています。
「自主性」「自分で考え、判断して、行動して、責任を持つ」「個性」が使われていますが、私はこれらを統合して「主体的」という表現にしたいと考えました。
文中には書かれていませんでしたが、岡先生が伝えたかったことはタイトルに書かれているように、「ラグビーを星名先生から教わり、同志社の学生たちにそれを教え、最後はその学生たちにラグビーの素晴らしを教えられた」という意味だと私には解釈できます。
ラグビーの「基本とか本質」とはどのようなものか、それを常識とか慣例とかにとらわれず、「自分で考え、判断して、行動し、責任を持つ」言い換えれば主体的思考で行動する事の重要性を伝えたかったのではと感じられました。
日本人は、特にラグビーのような団体競技になるとチームワーク、チームプレーといったような、与えられた枠組みの中で、全て判断して行動することが多いようです。
与えられた枠組みそのものが、時代遅れであったり、もう戦況にそぐわなくなっていたとしても、ただひたすらに枠組みの中から出ようとしない。
ラグビーは自由なスポーツで変化が常態
ラグビーは制約の少ない自由なスポーツです。ラグビーではボールを持っている選手に対してはルールで禁止されている危険なプレーでない限り前後、左右、どんな位置からでも、激しくタックルすることが可能です。
ボールを持っている選手はタッチラインの中であればボールを前にパスする以外はどんな動きをしてもかまいません。タックルを避けるために、パスをしても、キックをしても、後ろに向かって走っても、歩いても、飛び上がっても寝転がってもかまいません。
この様に30人の選手が入り乱れるラグビーは数秒後には戦況は大きく変化します。ラグビーは変化が常態です。例えば、攻撃している時、パスをインターセプトされると、突然、守る側に追いやられます。チャンスと思っていたら突然ピンチになります。
その変化に柔軟に即座に対応することが必要です。そして制限が少ないので、プレーのオプションは無数にあります。
このような事態では、事前の決め事では対応できません。それぞれの選手が主体的に判断して最適のプレーを見つけなくてはなりません。その場合、決められた枠組みの中での思考によるプレーは役に立たない場合が多くあります。
それぞれが主体的な思考で判断し、それを実践する必要があります。
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