ラグビーは制約の少ない自由なスポーツで、変化が常態です。
ラグビーではボールを持っている選手に対してはルールで禁止されている危険なプレーでない限り前後、左右、どんな位置からでも、激しくタックルすることが可能です。
逆に、ボールを持っている選手はタッチラインの中であればボールを前にパスする以外はどんな動きをしてもかまいません。タックルを避けるために、パスをしても、キックをしても、後ろに向かって走っても、歩いても、飛び上がっても寝転がってもかまいません。
楕円形のラグビーボールは地面に転がるとどこにいくか予想がつかず、1チーム15人、両チーム30人の選手が入り乱れて、ぶつかり合い、ボールを奪い合うので、チャンスがピンチに急変したり、変化が常態です。
ラグビーのルールは何度も変更されてきました。多分、今後も変更されることはないと思われる二つのプレーがあります。スローフォワード(前にパスをすること)とノーボールタックル(ボールの持っていない選手にタックルをすること)の禁止です。
星名先生はこのノーボールタックルを利用したコペルニクス的転回と言っても良いような、今までの理論と全く真逆な思考を私達に教えてくださいました。
バックスがアタックでボールをパスをする時には前の方向にパスをすることはできません。後ろの方向にパスをしながら前に進みます。
下の図は星名理論のスクラムの時のアタックラインですが、ほぼ真横に並んでいます。 当時はもっと深い(相手のディフェンスから遠い位置)が普通でした。今でもラックの時以外はアタックでこの様な浅い(相手に近い位置)ラインはあまり見かけません。
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