受動的思考からは戦略は生まれにくい
星名理論と岡理論 70 受動的思考から主体的思考へ 12 の続きです。 こちらからご覧になれます。
星名先生からは相手の出方に合わせるのではなく、自分の出方に相手に合わせさせる、主体的な思考でプレーをすることを教えていただきました。
岡先生からは主体的な戦術的プレーをどの様な順序で実践するのか戦略的な試合運びを教えていただきました。
その中で感じたのは受動的思考からは戦略的な発想は生まれにくいと言うことです。
相手の動きに合わせて自分の動きを決める受動的思考では、日大戦で実践したようなAアタックの発想は生まれてきません。
日大戦で最も重要だったことは後半の20分までに、相手のフォワードを徹底的に疲労させる、と言うことでした。そのためにはフォワード周辺での戦いに終始することで意思統一し、その時間内に、どれだけ多くの自分達の意図したプレーの実践を完了させておくことが重要でした。
Aアタックの時間内はフォワード周辺の戦いに終始するためには、バックスに回せばトライを取れる可能性がある場合でも、敢えてフォワードにボールを持たせるようにフォワード周辺に走り込むなど、相手ディフェンスの動きには関係なく、徹底的に主体的な戦略を実践しました。
相手のディフェンスの動きに合わせてプレーをする受動的な思考の下ではなかなかこの様な発想になりません。
私は外側に抜くのが得意なのですが、Aアタックの時間帯には、外側に抜けばトライになる可能性が想像できても、無理やり内側に抜いて、フォワードにもう一度ボールを戻し、フォワードの攻撃を続ける様にしました。
私の狙いは後半の20分ぐらいまで、スクラムを10人で組み、更にフォワード周辺での攻防の時間を多くかけ、残りの20分で勝負をすると言うものでした。
ラグビーは前後半40分ずつの80分間で勝負が決まります。後半の20分までに、相手フォワードが疲労するようなプレイを完了させておくことでした。前半はリードされていましたが、得点差はあまり気になりませんでした。10点差であれば、20分あれば、逆転できると思っていました。
これほど戦略的に、また主体的にラグビーのゲームをして、ほぼイメージ通りに実践できたのは初めての事でした。
以後私は戦略的な発想と主体的な行動を完了形にすることを意識する様になりました。
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