ラグビーにおける主体的思考とは 3
ラグビーはディフェンスの時の方が主体的思考を持ち易いと感じています。前回の東京外語大のラグビーの続きですが、教えたのは「ボールは全て前に蹴れ、全員前に向かって走れ、ボールを持っている相手に一番近い選手がとりあえず捕まえろ、後は皆んなで押し倒せ」ということだけでした。
ラグビーはボールを後ろにパスをしながら攻撃します。「ボールは全て前に蹴れ」と言うことはアタックをすることをやめて、全てディフェンスをする事と同じです。
岡先生が強力フォワードで日本一になった時もスクラムはマイボールでも自分のサイドにフッキングするのではなく、相手のフォワードの方へ蹴り込んで、相手側のアタックボールとしてディフェンスのタックルでフォワードを前に走らせる環境を作りました。
アタックの時は相手のタックルしに来る動きに合わせる受動的な思考で自分の動きを決めます。ところがディフェンスでタックルしにいく場合は、主体的にその動きを決めることができます。
東京外語大の選手は本当に全員が全力で、ボールを持っている相手に向かって、前に向かって走り出しました。これほど全員が自分の意思で、主体的思考で徹底された、プレーをする15人の選手の相乗効果は初めて見た様に感じました。 実力差は相当ありましたが、主体的思考で強敵に勝つことができましたl。
岡先生のいう通り「自分で考え、判断し、行動して、責任を持つ」と言う「主体的思考」でもって、15人の選手が前に向かって走ることができる最適の環境を作ることが重要です。
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