岡理論の前回の続きです。
岡先生は私が2年生の時、ディフェンスのやり方を私たちに選ばせました。ディフェンスにはMan to Man と Zone defense があり、Man to Manは全力で飛び出し自分のマークの選手を責任を持ってタックルするし、 ディフェンスは比較的ゆっくり出て、外へ追い出し、タッチラインと言う、絶対的なディフェンスの外へ追い出すか、相手はそれ以上は外へ走れないのでタックルがしやすくなる。
初日はMan to Manだけの練習、次の日はZone defenseの練習、それぞれの長所、短所を説明しながら練習させました。
そして3日目にチームとしてのディフェンスをどちらにするか決めろと言われました。
私に意見を求められたのですが、私はMan to Manと答えました。
理由を聞かれたのですが、その時にはよくわからず、「ゆっくり出ると気持ちが入らない」と答えました。「全力で飛び出す時は、少しでも前で、絶対に倒すと言う意気込みが自分の中でも生まれて来て、闘争心のようなものを感じるのですが、ゆっくり出ると気が抜けたような気になる」
岡先生は笑いながら「そうか」と答えただけで、「これからはMan to Manにする」と言って、飛び出すことに決めました。
これは後から気づいたのですが、フォワードは最前線でスクラムやラインアウト、ラックでボールを奪い合い、そこで獲得したボールは後ろに回されて、自分達の前にボールが来るまではプレーには参加できません。
バックスの最も重要な役割は「フォワードを前に走らせる場面を作ること」にあります。
そのためにはアタックでは出来るだけ浅いライン(前で)で勝負をして、ディフェンスではできるだけ飛び出して相手陣の深いところでタックルをして、それで味方のフォワードを前に走らせ、相手のフォワードを後ろに走らせることにより、東京外国語大学が主体的思考で変貌したように、自分達のチームには正の連鎖(スパイラル)、と15人全員の相乗効果(シナジー)を起こすことができます。
東京外国語大学の話はこちらから
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