星名先生と岡先生に共通しているところはラグビーの本質的なもので、「地域を取り合うゲームなので、前に向かって走っている選手が多いほど有利である」と言うことです。
ラグビーの不変的なルールとして、「パスは前にしてはいけない(スローフォワード」「ボールを持っていない選手にはタックルをしてはいけない」と言うものがあります。
当時深いアタックラインが常識であった時代ですが、その中で星名先生は極端に浅いアタックラインを考え出されました。「タックルする場所はディフェンスする側が決める」と言う常識的は思考とは全く逆の、「タックスされる場所はアタックする側が決める」と言う、天動説の時代に地動説を唱えるような、真逆な発想を教えてくださいました。
最初の立ち位置はスクラムからの時はスタンドオフの横一線に並びます。まずスクラムの中にボールがあるときにインサイドセンターはスタートを起こします。相手のディフェンスLINEはまだボールがスクラムの中にあるのでスタートは起こせません。大体の時間はスクラムからボールがでる1-2秒前です。
スタンドオフはスクラムからボールが出ると同時にスタートを起こします。
相手のディフェンスはスクラムからボールが出たのを確認してから前に走り始めます。そのためスタートはさらに少し遅れるものとなります。
スタンドオフもまっすぐスタートしボールを受けて相手のタックルが届く少し前で横に長いパスをします。インサイドセンターはスタンドオフより前に走っているのですが相手のディフェンスはこれ以上前に走るとボールを持っていないセンターにぶつかるので途中で待つしかありません。
相手のセンターが立ち止まった瞬間にインサイドセンターは横に大きく走ります。助走をつけながら走り込んでいくセンターと立ち止まって待っている相手のセンターでは助走をつけて走り込むセンターの方が有利です。
星名理論はスタンドオフとインサイドセンターの動きが鍵になります。特に重要なのはインサイドセンターの走りで、横へ走るスピードです。私は体重が60キロ弱で横へ走るスピードが速かったのですが、他の選手は体ががっちりして縦に強く、ぶつかりながら突破する選手が多かったので、なかなかうまくいかなかった様です。
アニメでわかると思いますが、スタンドオフより早くスタートして、出来るだけ前へ出て、相手の選手を立ち止まらせる事が重要です。
失敗してもほとんどゲインラインの近くまで走り込んでいるので、味方のフォワードが後ろに走る必要はあまりありません。バックスのもっとも重要な役割はフォワードを前に走らせる事です。
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