2022-08-21

星名先生の凄さを再確認

  ここのところ毎日、「京大ラグビー部100周年誌デジタルコンテンツ」を見ています。さすが京大ラグビー、100周年のコンテンツは100本近くあります。星名先生についての動画もたくさんあります。それを片っ端から見て、私と同年代の京大の選手に、星名先生がどのように指導されていたのかが、よくわかり、改めてその凄さに感心するばかりです。

星名先生一人
 元日本ラグビー協会副会長、和田文男さんの動画(インタビュー2、星名先生のエピソード)では「星名先生が初めて京都大学のラグビーの監督をする直前の1年間、毎日グランドの端でじっと練習を見ていた」、と話されていたので驚きました。
 こちらから(2番目の動画です)ご覧になれます。

 そして選手の主体性を重視した指導方針にも納得行きました。

 私が星名先生に指導された時の事を書こうとした時、星名先生が私に直接に話をされたのが2回しか記憶にありませんでした。当時星名先生には一ヶ月近く指導された記憶があるのですが、記憶にある言葉は、最初に会った時、「理論が正しければ実践できる」と言われた時です。
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 もう一度は中部自衛隊との練習ゲームで、私がノーボールタックルを繰り返されているのに、レフリーが一度も相手の反則を取らなかったので、レフリーが後輩だったので、試合が終わった後、何故反則を取らなかったのか聞いた時だけでした。
 後輩のレフリーは「最初、浦野さんのオブストラクション(私がマークの選手がスタンドオフにタックルしようとしたのを邪魔した)を取ろうと思った。しかし、浦野さんが走っているコースが実際には邪魔をしていないので取らなかった」と答えました。
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 その時星名先生が二人の会話を聞いて、笑いながら「レフリーが理解するのに少し時間がかかるかな。誰も見たことのないプレーだから」と笑いながら言われました。

 星名先生は当時、毎日のようにグランドに来られ、私の真後ろに立ったり、グランドのサイドに座っておられました。しかし、私が星名先生から直接話を聞いたのはこの2回だけでした。

 星名先生は私に色々言うのではなく、基本的な考え方を最初に伝え、後は私がそれをどのように実践するのか、真後ろに立ったり、横から見たりして、観察されていただけのようでした。
 私は、星名先生が毎日のようにこられて、私の真後ろに立っておられたのを知っているので、色々指導を受けたと思い込んでいたのですが、どのような言葉だったのか思い出せませんでした。でも和田さんのインタビューを聞いてよく考えると、私に直接話されたのはこの2回だけだったように思います。
 
 夏の合宿の頃には星名先生の理論はほとんどマスターしたみたいです。この頃はまだ主体的と言う言葉は知りませんでしたが、アタックの場合でも相手の出方に自分のプレーを合わせるのではなく、自分のプレーに相手を合わせさせることも可能だと言う事を知りました。

 それからの私はスクラムからのアタックだけでなく、ラックやフォローしてボールを受ける時も、ボールを持っていない時にタックルしにきている相手に近づき、立ち止まらせてからボールを受けに入るイメージトレーニングを繰り返しました。
 
 フォローへの応用はこちらから 
 ラックへの応用はちらから 


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