星名先生についていろいろ調べているうちに京都大学ラグビー部の100周年の記念サイトにぶつかりました。そして同志社の先輩の坂田さんのインタビュー記事を見ました。
コチラからご覧になれます。
坂田さんとは私が同志社大学の1年生の時、一緒にコンビを組んで試合をさせてもらいました。坂田さんのことを初めて知ったのは同志社高校の1年生の時でした。大学と高校のラグビーは同じグランドで練習していて、すごい突破力の選手がいるとびっくりしました。中学まで何もスポーツをしていなかった私は15人しかいない選手の中でただ一人のポジションさえ決めてもらえない補欠でした。
その私が3月に日本選手権で社会人の1位2位を破り優勝した同志社大学に4月に入学し、9月のシーズンから試合で坂田さんと一緒にコンビを組むことになり、自分でも驚いています。
秋の最初は社会人との試合が多く、左センターで坂田さんと一緒にコンビを組み、ボールを受けたら坂田さんにパスをすることしか考えていませんでした。
途中から右センターに変わり、同期の馬庭と一緒にコンビを組むことになり、坂田さんの存在が大きく、相手のカバーディフェンスは坂田さんサイドに集中するので、右サイドはディフェンスが少なく、好き勝手に抜きまくりました。
ところが大学選手権になり、突然左センターでまた坂田さんとコンビを組むことになり、突破した方が良いのか、まずパスをした方が良いのか迷いました。
練習が終わった後、坂田さんにどうしたら良いのか相談しました。私は無口であまり雑談もすることがなく、プレーのことで話をすることなど初めてのことです。
当時の同志社は体育会系の士農工商のような階級制度のような悪い習慣はもうありませんでしたが、1年生が4年生と話をすることはあまりない時代でした。
寒い中他の選手は皆着替えているのに、グランドで着替えもせずに30分以上も私にアドバイスしてくださいました。
「俺のことなんか考えずに思い切ってやれ、俺はボールを持ったら前に走ることしか考えていない。お前がボールをパスしようとしたら必ず俺がいる」
大学選手権の早稲田戦、下の新聞記事の下の部分にあるように、後半の30分頃、中央付近でこぼれ球を拾って内側に突破し、坂田さんの動きは確認できていなかったのですが、この時の言葉を思い出し、方向転換して外へ向かって走りました。すぐタックルされたのですが、倒れる瞬間に坂田さんを探すと、本当にパスの届くところに走り込んでくれていたので、パスをしたらトライを取ってくれました。
本当に人間として素晴らしい人です。
コチラから私の YouTubeをご覧になれます。
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